Interview

Juice=Juice

2023/12/09

努力は必ず報われる!

10周年を迎えたグループの個性と、変わらない熱意。


── アルバム『Juicetory』が発売されました! まず、タイトルの意味を教えてください。

植村あかり(以下・植村):今年でJuice=Juiceは結成10周年を迎えました。10年の歴史を感じてほしいということで、グループ名のJuiceと歴史(history)を掛け合わせて『Juicetory』となっています。

──新曲を除いた13曲は、すべて再録音されたんですね!

植村:そうなんです。自分たち的には意外な楽曲もありました。

──ちなみに、意外だったのは……?

植村:「ブラックバタフライ」という曲があって……。

段原瑠々(以下・段原):うんうん。

入江里咲(以下・入江):あ~!

植村:この曲はライブでも重宝されてきた曲なんです。ライブで披露するとファンの方も「おぉ~」とざわめくような楽曲で、収録されて嬉しいです!

──「Magic of Love」と「Never Never Surrender」はシングルカットされていませんよね。みなさんにとってはどんな曲ですか?

段原:この2曲はライブ最後の「一緒に盛り上がっていこうね~!」というタイミングで入ることが多くて、メンバーも大好きです。ファンのみなさんと一緒に作っているような曲なので、今回アルバムに入ってきたのが嬉しいです!

──では、それぞれがお好きな曲を教えてください。

植村:「Wonderful World」です。イントロがアカペラ調になっているのがいいなと思って。11人のアカペラってリスキーかな? とも思ったのですが、実際そうなったことがまだ一度もない?

段原:うんうん。

植村:バランスを保てているのも素敵だなと思うし、ライブを観ていたスタッフさんが「泣きそうになった〜」と言ってくれて、楽曲の幸福度が伝わっているんだ……って、幸せを感じます。

段原:「カラダだけが大人になったんじゃない」が好きです。ダンスも歌詞も強めな女性が描かれていて、コンサートで歌う時もその雰囲気を演じられるのがすごく好きなんです。速いテンポでガシガシやっているので、音源からも強さを感じ取っていただきたいです。

入江:年下メンバー6人で歌っている「初めてを経験中」です。前回のアルバムでも年下メンバーの楽曲がありましたが、その時は私が一番下だったのに、今は後輩が3人もいて。時の流れって早いな……と感じました(笑)。秋ツアーでも披露しているので、少しでも引っ張っていけたらいいなと思いながら歌っています。

──新曲「ボン・ヴォヤージュ〜想いの軌跡〜」はどんな曲ですか?

段原:タイトルは「良い旅を」という意味で、Juice=Juiceファミリーのみなさんと一緒にこれからの歴史を刻みたいというのと、今までありがとうという気持ちを込めてます。心が温かくなる曲です。

──感動的な曲だと感じました。次に、現在(取材は10月中旬)現在、秋ツアーの真っ最中ですが、印象に残っていることを教えてください!

段原:今回は『Juicetory』ということで、アルバムの楽曲をたくさん演っていますが、現メンバーがいる時にリリースされた曲が中心です。「みんなが主役だから胸張って行けよ!」と演出家さんに言っていただいたり、11人全員の見せ場があるところがツアーの肝かなと思います。

入江:アンコールで、メンバーのデビュー曲をそれぞれ当時の衣装を着て登場するところがエモエモだなと思ってます!

──Juice=Juiceさんと言えば完成度の高いパフォーマンスに定評がありますが、こだわっている部分はどこですか?

植村:ライブ前の円陣ですね。そこで意気込みを言うんですけど、みんなの気合を確認してステージに立つと、やりたいことが自然に浮かんできます。

段原:私も同じタイプで、アレンジしたくなったらその場でやってみようかなって。思ってたのと違うなって時もありますが、それはライブ感があっていいかなと(笑)。あとはセクシーな曲が多いので、まっすぐな線をあまり作りたくないなというか。

──まっすぐな線?

段原:女性の体つきって曲線的だと思うので、首を少し曲げたり表情だったりを意識しています。

入江:アイコンタクトを大事にしています! ファンの方はもちろんですけど、会場の後ろのほうまでたくさん見ています。2階、3階の後ろにいる方もちゃんと顔まで見えますし、私のメンバーカラーのペンライトを持ってくれてると嬉しいですよね。

──上まで見えるんですね。「目が合った!」と思っていいですか?

入江:大丈夫です!

植村・段原:(グッドポーズ)

──よかったです(笑)。今は、植村さんが唯一のオリジナルメンバーになりましたが、この10年を振り返っての気持ちをお聞きしたいです。

植村: コロナ禍で「たくさんJuiceを知ってくれたな」と思う機会が増えて。いろんな時代のJuice=Juiceを愛してもらってる実感を持って、今はパフォーマンスで応えていくことを大切にしています。私は割と未来向きで、10年間で作った土台を、もっと積み上げていきたいという感じでいます。

──来春に植村さんが卒業されますが、見送る側はいかがですか?

段原:明るく楽しい方で、卒業を意識した発言がないので。今はそのことを思い出すタイミングがないというか。

──「そういえば卒業するんだ!?」みたいな?

段原:はい。卒業されてから気づくことがいっぱいありそうなので、今はまだ考えたくないなって感じですね(笑)。

──なるほど。この数年は加入や卒業が多かったJuice=Juiceですが、この11人の強みはどんな所ですか?

植村:ライブですね。メンバーが増えた分もらう刺激もあるので、それがみんなのモチベーションになって反映されているのが強みだと思います。

入江:メリハリがあるところです! すごく仲良しで先輩後輩の関係なく一緒にいることが多いんですけど、ライブとかの時は、教えあったり、お互いを高め合ったりしていて。そんな仲間がたくさんいるのが強みですね。

──ではグループとして、また個人としての夢を教えてください。

入江:グループとしては海外公演がしたいです! その前に、47都道府県制覇もしたいと思っています。個人の目標は、もうすぐ成人なので、自立した女性になりたいです。

植村:友人から「Juice=Juiceは同じに見える人がいない」と言われて、それは一人ひとりの個性が強いということだと思うので。それぞれの個をさらに磨いていきたいのが目標です。個人としては、SNSをもっと頑張りたいです(笑)。

──植村さんのInstagramはシンプルなので、逆にこだわっているのかなと思っていました。

植村:シンプルイズベストで生きているので、簡潔に……という意味では意識してるかもしれないです(笑)。

段原:多くを語らない感じですよね(笑)。

──最後にレコメンダーの主な読者である学生に一言お願いします!

入江:コツコツ積み上げたものが大切になってくると思うので、ちょっとずつの努力ができたらいいと思います!

段原:努力は必ず報われるって本当に思います。やるしかないから、今後のために、自分のためにたくさん頑張っていただきたいです。

植村:「CHOICE & CHANCE」という曲がぴったりなので、ぜひ聴いてほしいです! 人生で選択する瞬間を尊いものだと思ってほしいし、実を結んだ際にはぜひ私たちに話に来てほしいと思います!

インタビュー&ライティング・片寄希美、元生真由

Profile

植村あかり、段原瑠々、井上玲音、工藤由愛、松永里愛、有澤一華、入江里咲、江端妃咲、石山咲良、遠藤彩加里、川嶋美楓の11人からなるアイドルグループ。2013年、「ロマンスの途中」でデビュー。2016年、初の日本武道館公演を開催。高い歌唱力と力強いパフォーマンスに定評があり、世界10カ国でライブを行なっている。

Web Site https://http://www.helloproject.com/juicejuice/
X @JuiceJuice_uf
Instagram @juice_juice_official

Release Information

NOW ON SALE

ベストセレクションアルバム『Juicetory』

CD/通常盤/HKCN-50776/¥3,300(税込)

CD +Blu-ray/初回生産限定盤/HKCN-50774/¥7,700(税込)

Live information

Hello! Project 2024 Winter~THREE OF US~
2024.1/3, 1/4, 1/6, 1/7 @東京 TACHIKAWA STAGE GARDEN
2024.1/20, 1/21 @大阪 オリックス劇場
2024.1/27 @広島 広島文化学園HBGホール
2024.1/28 @愛知 アイプラザ豊橋
2024.2/3 @宮城 仙台サンプラザホール
2024.2/10, 2/11 @東京 TACHIKAWA STAGE GARDEN
2024.2/17 @兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
2024.2/18 @愛知 名古屋国際会議場 センチュリーホール
2024.2/23 @北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
※詳細は公式Web Siteをご覧ください。