Interview

CHiCO

2023/12/09

自分の限界突破を表現した新曲をリリース!

ソロとしての新しい一歩、そしてこれから。


──この記事で、はじめてCHiCOさんを知る方もいると思います。まずは簡単な自己紹介をお願いします!

CHiCO:2014年の「ウタカツ!」オーディションでグランプリをいただき、そこからHoneyWorksとコラボしたCHiCO with HoneyWorksとして「世界は恋に落ちている」でデビューしました。今年4月、9周年を迎えたタイミングでユニットを一時休止し、今はソロ活動中のCHiCOです!

──中学生の頃からアニソンがお好きだということですが、歌手を目指そうと思い始めたきっかけは?

CHiCO:小学生の頃、音楽番組で浜崎あゆみさんが歌う姿があまりにかっこよく、あんな人になりたい! と憧れたのがきっかけです。中学生でアニメを観るようになってからは、歌手活動をしてアニメソングを歌えたら……と夢を追いかけはじめて。

──どんな中学生でしたか?

CHiCO:中学校に入学したての頃、“図書室で本を1冊借りましょう”というのがあって。でも活字を読むのが得意じゃなかったので、ライトノベルのコーナーに行ったんですよ。挿絵があるしいいかと思って借りたら、それを機に深夜アニメとかにどっぷりハマって。それからは、お昼の給食でアニソンが流れればテンションが上がっちゃうような中学時代でした(笑)。

──(笑)。次に、11月8日にリリースされたシングル「エース」についてお聞かせください。作詞作曲が、以前から憧れているとおっしゃっていたDECO*27さんですよね。

CHiCO:ソロとしては初のパッケージになるから、アップテンポな楽曲をお願いしました。結果、DECO*27さんの素敵なところが集約されているような楽曲を作っていただいて。ソロになっても私の勢いは止まらない……という気持ちを汲み取ってくださったのが、いちファンとしてもすごく嬉しかったです。

──とても力強い曲だと思いました!

CHiCO:はい! DECO*27さんのディレクションもあったりして。

──DECO*27さんは、レコーディングの場に居らしたんですか?

CHiCO:そうなんです! チコハニで培った色々な歌い方の引き出しを使って、いい感じに進んでいったかなと。曲の後半は「壊れるくらい全力で歌ってもらっていいですか!?」と言われて。自分の限界突破を表現した楽曲なので、ライブでも力強く歌っていきたいと思ってます。

──限界突破というのは具体的には……?

CHiCO:ピッチがちょっとズレたり、歌のクオリティがすこし雑になっても、その感情を爆発させて吠える感じを意識しました。そこに限界突破感が出ていたら嬉しいです。

──その新曲「エース」は、TVアニメ「シャングリラ・フロンティア」のEDテーマ曲ですよね。

CHiCO:はい。この作品は、主人公がプレイヤーとしてゲームを楽しむ世界観なんです。視聴者としても親近感があって好きな作品ですし、私自身も何事も真っ直ぐにぶつかるタイプで、けっこう血の気の多いキャラクターが好きなので(笑)。アニメに繋がる部分が「エース」にも多いと思います。

──アニメだけでなくてゲームもお好きなんですね!?

CHiCO:好きです! なかでもFPSのような撃ち合うゲームが好きなので、今回、ゲームをテーマにした作品に関われて嬉しいです。

──カップリングの「真夜中エスケープ」は、表題曲「エース」とはまた違うダークな雰囲気のカッコよさが際立つ曲だと感じました。

CHiCO:そうですね。ソロではありのままの自分を発信したくて、リアリティのある作詞をお願いしました。確かにチコハニをずっと聴いてくれている方からすると、大人っぽくて新鮮ですよね。

── 一方、カップリング2曲目の「寄り道」は、温かい雰囲気で、少しチコハニらしさを感じて懐かしくなりました。

CHiCO:ソロになった時、スタッフと“CHiCO自身が好きな楽曲って実はあまり知らないよね……?”という話になって。チコハニの曲を歌うCHiCOは知っているけれど、どんな曲を聴くのかは知らないから、“じゃあ、CHiCOが好きな楽曲のプレイリストを作ってみんなで共有しあおう!”となって。

──聴いてみたいです! リストには何曲くらい入っているのですか?

CHiCO:今は50曲くらいありますね。

──そんなに!?

CHiCO:その後も追加していて、J-POP、アニソン、ボカロなど新旧入り混じってます。その流れで“CHiCOってミドルテンポものを好むんだね”という話になり、そういう楽曲を作ってもらって。なので、自分がその曲の主人公になった気持ちで歌えました。

──CHiCOさんご自身を知れる作品になったということですか。

CHiCO:そうですね。「真夜中エスケープ」は、現代社会に生きる女性の姿を描いた歌なんです。「寄り道」は、いい意味で、気楽な感じは自分に似ている部分があるので。私を感じてもらえるかなと思います。

──なるほど。

CHiCO:「寄り道」は、歌詞の1番で純粋に楽しんでいた学生時代の頃を描いて、2番では大人になって色んなしがらみがあっても、ありのままの自分でいたいよね……と歌っていて。どちらの曲も、自分と重なる部分があると思っています

──ソロ活動をスタートされ、どんどんご自身を出せていらっしゃるのですね。

CHiCO:そうですね。ソロになってからは、ビジュアル含め、自分自身を届けるためには自分を知っていないとダメだったりするので。より、どうやって表現しようかと考える機会が凄く増えました。

──CHiCOさんの歌声は高い音域が多くきれいで、聴いていてとても気持ちがいいです。美しい高音をキープするコツや、日常生活で気をつけていることを教えていただきたいです!

CHiCO:リハーサルやライブ本番では、身体を冷やさないようにしています。というのも、私は喉を起こすのに時間がかかるタイプで。レコーディングやライブの日は、早めに起きてお風呂に入って温めて。あとは、よく寝てレコーディングや本番を迎えるようにしています。

──なるほど、やっぱり大変ですね。

CHiCO:でも喉のケアはあまりしていなくて。辛いものも好きだし、カラオケに行ったら喉が潰れるまで歌うし(笑)。本番が近くなったら気をつけよう……という感じです。

──カラオケでは、どんなジャンルを歌われるんですか?

CHiCO:色々歌いますね。J-oopもアニソンもなんでも。で、最後はボカロの高いキーで喉を酷使して、“あー楽しかった!”って満足して帰るっていう(笑)。

──では最後に、今後の活動についてお聞かせください。どんなことにトライしたいですか?

CHiCO:自分自身としては、変わらず色々な楽曲を歌いたいです。9月に、ご縁があって朗読劇に参加させてもらったんですけど、いつか舞台など新しい表現もやってみたい気持ちはあります。グッズ展開やアパレルとのコラボもしたい! 年明けすぐには事務所であるMiCLOVER初のフェスもあるので、一つずつ夢を叶えていけたらいいなと思っています。

インタビュー&ライティング:片山 萌・元生真由

Profile

第1回「ウタカツ!」オーディションでグランプリに輝き、クリエイターチームHoneyWorksとのコラボユニットCHiCO with HoneyWorksとして2014年メジャーデビュー。絶大な支持を受けながらも、2023年4月、ユニットの一時活動休止を発表。7月デジタルシングル「光のありか」でソロ活動を始動。新たな表現に挑戦しながら、精力的に活動している。

Web site https://www.chicoxxx.com/

X @CHiCOxxx_tweet

Release Information

NOW ON SALE

1st CD single「エース」

CHiCO盤/SMCL-849/¥1,500(税込)

アニメ盤/SMCL-850/¥1,500(税込)

Live Information

LAWSON premium event MiCLOVER FES. 2024

2024.1.7@東京Zepp Shinjuku(TOKYO)

CHiCOソロ初のワンマンライブ!

2024.2.18@大阪・Zepp Osaka Bayside

2024.2.23@神奈川・KT Zepp Yokohama

※詳細は公式Web Siteをご覧ください