ゆいにしお

NEO渋谷系の新星!
女の子の背中を押す、サマーチューン3連発。
──メジャー1stシングル発売、おめでとうございます! 本誌にはじめて登場していただくので、自己紹介をお願いします。
ゆいにしお:ありがとうございます! 愛知県出身、NEO渋谷系シンガーソングライターのゆいにしおです。渋谷系と呼ばれる音楽に影響を受けて曲を作ってます。好きな食べ物はビッグマック、好きな動物は柴犬です。
──渋谷系の音楽は世代的に少し上かなと思うのですが、どのようにして触れられてきたのでしょうか?
ゆいにしお:最初に渋谷系に出会ったのは幼少期で、父が聴いていた山下達郎さんやピチカート・ファイヴだったと思います。
──幼い頃から聴かれていたんですね! これまでの音楽歴についても教えてください。
ゆいにしお:ビートルズやバート・バカラックなどの洋楽も、父の車や家でよくかかっていたので幼少期から聴いてました。小学生のときに、友人から教えてもらってシンガーソングライターのYUIさんを好きになり、影響を受けて中学生で弾き語りを始めました。高校生で渋谷系の音楽をディグり、一十三十一さんなどのシティポップにもハマって今に至ります。
──シティポップは、最近だと日本だけでなく海外でもブームになっています。この現象をどう受け止められていますか?
ゆいにしお:わたしがシティポップにハマりはじめた頃は全然ブームではなくて。良さについて語り合える人がいなかったので、純粋に嬉しいです。
──では、そのジャンルのリスナーに向けてご自身の音楽をアピールされるとしたら、どんな言葉で伝えたいですか。
ゆいにしお:ゆいにしおのシティポップは、サウンドやメロディだけでなく、歌詞からも「シティ感」を楽しめる曲になっているかと思います。
──たしかに! 本格的な活動開始は大学時代からだそうですが、音楽の道を選んだきっかけを教えてください。
ゆいにしお:偶然、ネットで見つけたオーディションに応募したことがきっかけです。でも、そのときはまだプロになることは考えていなくて、就活をしながら活動も続けていました。本格的に音楽の道へ進もうと思ったのは、現在所属している事務所のオーディションに受かったとき。最初のミニアルバムをリリースした後、地元を出て上京しました。
──デビュー前はグルメサイトのライターをされていたと知り驚きました。2020年にはショートドラマの脚本やコンテも手掛けられていますが、これらの活動が楽曲制作にも繋がっているのでしょうか?
ゆいにしお:音楽に活かすために特に意識している訳ではないんですけど、さまざまな方法でアウトプットすることが大好きです。特に、大学時代は小説を書くゼミに入っていたほど文字でのアウトプットが好きで。歌詞作りにも役立ってるんじゃないかと思います。曲も、いつも歌詞が先にできますね。
──歌詞を書く時にはどんなことを意識されていますか?
ゆいにしお:普通なら歌詞にしないような言葉を取り入れるのが好きです。普段から「歌詞にできたらおもしろそうだな」と思ったらすぐにスマホにメモ。バトルロイヤルゲームの「エペ(Apex Legends)」を歌詞に入れたこともあります(笑)。
──一気に日常感が出ますね(笑)。歌詞では女の子目線の言葉も印象的ですが、曲作りで一貫させていること、逆に変化することを教えてください。
ゆいにしお:一番大事にしているのは「共感」です。友達の話を聞いたりSNSで同世代の人の発信を見たりして、なるべく近い距離感で曲を書くようにしてます。変化することは、やっぱり年齢。歳とともに出来事への感じ方が変わってくるんですけど、そこもおもしろいな~と思います。
──続いて、最新シングル「ワークライフアイランド」についてお聞かせください。一言で表すと、どんな作品でしょうか?
ゆいにしお:たくましく生きることに励む社会人女子へ贈るサマーチューン!
──直球で伝わってきました! 「社会人女子の夏」というコンセプトは、どこから着想を得られたのですか?
ゆいにしお:自分が現在社会人でもあるので、今のゆいにしおだからこそ書ける曲をリリースしたいって気持ちからですね。
──1曲目の「We Are Girls Forever!」はワクワクするメロディで、夏を楽しみたい気持ちが伝わる歌詞が素敵です。
ゆいにしお:ありがとうございます! 普段からなるべく「楽しむ」という気持ちを忘れないようにしています。
──見習いたいです! 仕事が忙しくても夏をエンジョイしなきゃ、という状況や使命感って、まさに社会人女子ならではですよね。
ゆいにしお:社会人になると、翌日の仕事パフォーマンスを気にして遅くまで飲まなかったり、休みの日なのに仕事のことを考えちゃったり、楽しむことを意識しないといけないことが多くなってきたような気がします。学生でも、次の日バイトがあるから今日はネイルできない……など、やりたいことをセーブする瞬間はありますよね? だけど、それを逆手に取ってキラキラのネイルをしてみたり、自分にとってぶち上がる瞬間を取り入れることは大切だな~と伝えたかった曲です。
──2曲目の「SUMMER TUNE」では、夏らしいベタなことをしたいという気持ちを歌われてます。今年の夏、実際にどんなことをしてみたいですか?
ゆいにしお:実はフジロックに行ったことがないので、今年は行きたいなと密かに思ってます。あと、ずっと大人のキャンプをしてみたくて、女友達とグランピングの計画を立てているので楽しみです。
──前2曲に対して、3曲目の「アイスコーヒー」は雰囲気がガラっと変わりますが、この曲にはどんなメッセージが……?
ゆいにしお:“濡らすほどの袖もない”とか“泣いてみたかったよ”って歌詞にあるように、特に泣くほどでもないような何も起きなかった恋愛を描きました。大人の恋愛は「好きです! 付き合ってください!」というわけにもいかず、ついずるずると始まってしまうものなのではないかと思います。そうして始まってしまうと、去り際もわからなくなって。傷つかない恋愛は楽だけど、何も残らないので、時にはアイスコーヒーを飲むように苦い思いをしてみるのもいいんじゃないか、というメッセージを込めてます。
──どの曲も、女の子の強さを感じる歌詞が響きます。ゆいにしおさんの考える女の子像についてお聞かせください。
ゆいにしお:たくましくてワイルドな女の子が大好きです。キャラクターでいうと「チェンソーマン」のパワーとか。実在の人物だと、賢くてたくましいジェーン・スーさんを尊敬しています。私自身は全然強い女ではないので、憧れも込めてそんな主人公を描いているんだと思います。
──今作では3人の女の子、それぞれの夏の様子が描かれています。どんな人に、どんなシチュエーションで聴いてほしいですか?
ゆいにしお:へとへとになるまで頑張った日に、ビールのプルタブを開けながら聴いてほしいです! みんなお疲れ様!
──夏の暑さや1日の疲れも吹き飛びますね! そして、7月末からはバンドセットでのツアーが始まります。初の2マンライブですね、意気込みを聞かせてください。
ゆいにしお:以前から親交のあったアーティストを、東名阪それぞれ1組ずつお呼びしてます。2マンという形でライブを観ていただくことで、ゆいにしおの曲もゲストのアーティストの曲も、また違った印象になるんじゃないでしょうか。楽しい夏を過ごしに来てください!
──最後に、読者へのメッセージをお願いします!
ゆいにしお:学生の方には少し年上の音楽に感じるかもしれませんが、「こんな大人になるのも悪くないな」と思ってもらえたら嬉しいです。最新作は、ゆいにしおのなかでは元気な楽曲が多いので、ライブで盛り上がること間違いなし。ぜひ遊びに来てください!
インタビュー&ライティング:金子実夏子・元生真由
Profile
NEO渋谷系シンガーソングライター。透明感の中に深みのある声と、心地良いメロディが持ち味。2016年から愛知県にて弾き語りで活動をスタートし、2018年に開催された日本コロムビア主催「半熟オーディション supported by Eggs」でグランプリを獲得。活動の幅を全国に広げ、2022年10月に1stアルバム『tasty city』でメジャーデビュー。同年12月には亀田誠治の推薦で「LINE NEWS AWARDS 2022」の「NEXT NEWS賞」を受賞し、ますます注目を集めている。
Web Site https://yuinishio.com/
Twitter @yuinishio
Release Information

メジャー1st Single「ワークライフアイランド」
CD+Blu-ray/COZA-2020/1/¥4,950(税込)
Live Information
ゆいにしお presents summer 2man tour “DAILY ISLAND”
2023.7.27 @ 愛知 池下CLUB UPSET(w/Qnel)
2023.7.28 @ 大阪 心斎橋Pangea(w/mekakushe)
2023.8.2 @ 東京 渋谷Spotify O-nest(w/Lucie, Too)
※詳細は公式Web Siteをご覧ください。