Live Report

「上を向いて明るく輝いていけますように」ReiRay初の自主企画ライブ『A Place in the Sun』で会場をあたたかく包む

2022/12/06

『A Place in the Sun』2022 年 11 月 18 日
@新代田 FEVER

中学時代に出会い2021 年までバンドFAITH のメンバーとして活動していたヤジマレイ (Rei)とレイ キャスナー(Ray)が、バンド解散を経てツインボーカルユニットReiRay 結成。ユニット結成から約1年、2022年11月18日に初の自主企画ライブ『A Place in the Sun』を新代田 FEVER で開催。ガイドラインの緩和もあり、検温や手指消毒の実施はあるもののアルコールの販売や多少の声出しなど、従来のライブスタイルが戻りつつあることを実感させるライブとなった。初の自主企画ライブは、縁のある2組のアーティストをゲストに招き行われた。

ステージのバックには、ジャケ写やアー写にも使われている2人が絵の具で雲を描いた空の背景紙が飾られ、植物好きなReiRayらしくステージ上は多くの植物で彩られている。ステージ上だけでなく会場全体も装飾され、まるで西海岸のよう。開演前から、会場は温まり始めていた。

1組目は、5月にデビューしたシンガーソングライターSwagcky。デビューシングル「夕立ち」のメロディに力強くもまっすぐであたたかい歌声がのり会場に響き渡る。4 曲目の「Dive in my soul」は、大学を辞めて音楽の道に進もうとしていた当時の悩みや葛藤を素直に書いた詞で「誰かの背中を押せるような曲」と紹介。アップテンポで爽やかな曲から怪しげなメロディでメッセージ性の強い楽曲など計7曲を披露。ReiRayとはライブで出会い意気投合して一緒にサウナに行ったとのエピソードもあり、会場を盛り上げた。

2組目に登場したのは“クラフトビールに世界一合うバンド”をコンセプトに活動するTHE LOCAL PINTS。ギターのMAKOTOとReiRay はお互い前身バンド時代にステージで共演しており「また誘ってもらえて嬉しい」とのコメントも。1曲目ではアップテンポで華やかな「Cheers!」を披露。辛いことも吹き飛ばして乾杯の喜びを分かち合いたいというメッセージがあり、観客とビールで乾杯するシーンも。リリース前の楽曲を含む計6曲を披露し、結成半年とは思えない盛り上がりで一気に会場のボルテージをあげた。

そして、ライブを企画したReiRayの登場。太陽のように燦燦とした笑顔で「A Place in the Sun へようこそ! ReiRayです!」と挨拶をすると、“好きなものや夢中になれるものの経験や思い出があればどんなときも前を向ける”というメッセージを込めた「Skate Girl」を披露。心地よいミドルテンポに合わせ手拍子や手を挙げて楽しむ観客の姿があり、一人ひとりと顔を合わせるように会場全体を見渡す2人の表情が印象的だった。

「ReiRayとして初めて出演したライブもここ新代田FEVERだった」と結成の頃を思い出すように、3曲目は2人が初めて作った曲「New Life」。まぶしく朝日が差し込んだように爽やかなライトが2人を照らした。

4曲目ではライブのために制作したReiRay初のロック曲「We’re Still Young」を初披露。「たった一度の人生で何をするにも遅すぎることはない」というメッセージが込められたこの曲では「Skate Girl」とリンクするような雰囲気も感じられ、夢を追い好きなことをひたすら続けてきた2人らしい曲だ。

5曲目では、Alina Saitoが登場し共に制作した「Free Ride」を。ライブで出会い、同い年で好きな音楽が似ていたことから一緒に曲を創ろう、と当初は遊び半分で創った曲だったとのエピソードも。ライブの前々日に配信リリースされたことに、本当にリリースできて嬉しいと会心の笑顔を見せた。お互いが昔ハマっていたゲームの話になりWiiのマリオカートの話題で盛り上がってドライブソングを作ろうと書き始めた曲とのことだが、歌詞には平坦な道やデコボコの道などドライブも人生もいろいろな道があるけれど気持ちだけは6速で!と前向きなメッセージが込められた曲だ。跳ねるようなメロディで観客のテンションは最高潮に。

「くだらないことは忘れて踊り明かしましょう!」と煽ると2つ目の新曲「Spotlight」が始まった。“理不尽ばかり もういいよマジ イライラするな毎日 イヤホンをタップしてさ 好きな曲でも聴いて変えよう”と話し言葉のような歌詞が印象的で、思わず体が動くようなアップテンポですぐに歌えるキャッチーなメロディのリフレインは会場をさらに盛り上げた。2人はステージ前方の台に乗り、会場の後ろまで最大限の笑顔と歌声を届けた。

「毎日いろんな壁が立ちはだかって毎日乗り越えていかなきゃいけなくて、壁にぶつかるたびこれを聞いて前を向いてきました。みなさんが明日も明後日も上を向いて明るく輝いていけますように」との想いを伝え、最後の曲「Typhoon」を披露。前身バンドFAITH解散当時に悩んだり迷ったりした正直で飾らない等身大の気持ちから、ReiRay結成を決め一筋の光を見つけるまでの日々がまっすぐに綴られた詞は、きっと誰かが壁を乗り越える後押しをするだろう。

自信にあふれた誇らしい表情で最後の一音を奏でステージを後にした2人。客電が付くも、客席からの拍手が鳴り止まず再びステージに。「全曲詰め込んじゃった!?」「同じ曲でもいい?」と、新曲をやろう、とロックナンバーかダンスナンバーかと客席に聞き、ロックナンバー「We’re Still Young」をもう一度披露。

太陽のように大きく温かく、多くの人を照らし、悩んで立ち止まってしまいそうなときには、背中を押してくれるようなライブだった。

撮影:renzo masuda
ライティング:磯貝 玲

セットリスト

1.Skate Girl
2.Gummy Bear
3.New Life
4.We’re Still Young(新曲) 
5.Free Ride(with Alina Saito)
6.Spotlight(新曲)
7.Precious Moments 
8.Typhoon
En.We’re Still Young

プロフィール

ふたりの“レイ”による歌って踊れるポップロックデュオ、ReiRay(読み:レイレイ)。

グルーヴィで伸びやかな歌声と情熱的なギターを鳴らすヤジマレイ、甘く優しい歌声とメロディックで繊細なギターを鳴らすレイキャスナー。

個々の歌声も魅力的だが、ふたりの歌声が重なりうまれるハーモニーはさらに美しく、洋楽ポップスサウンドに影響を受けたフロウをベースに、ヒップホップやバラード、正統派ロックサウンドなど幅広いジャンルを歌う。

自身初の楽曲提供をインフルエンサーカップル“ゆたせな”に、また楽曲初コラボをAlina Saito(斎藤アリーナ)と行うなど、活動の場を広げている。

各リンク:https://linktr.ee/ReiRay_official

Twitter:https://twitter.com/reiray_official

Instagram:https://www.instagram.com/ReiRay_official/

YOUTUBE:https://www.youtube.com/ReiRay_official

ライブ情報

2022年12月22日(木)@東京・代々木 LIVE STUDIO LODGE
sway to the music ~Christmas special!!~
Open 18:00/Start 18:30
Adv \3,300/Door \3,800

出演:1-SHINE/ReiRay/UEBO