月村麗華☆退社式SP、最強仮面女子vs最恐OGで力強く開催！

2022年9月17日（土）に浅草公会堂で、アリス十番の元メンバー、そして仮面女子の元マネージャー月村麗華のアリスプロジェクト退社式『月村麗華☆退社式SP～浅草公会堂～』が行われた。このイベントは2020年の3月に行われる予定だったが、新型コロナウイルス蔓延のため延期となっていた。しかし、2020年の開催時は6人の参加予定だったイベントだが、今回は2015年に行われたさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブのメンバー14名が集結することになった。

前説を務めたのは、カワウソの妖精ちぃたん☆と豆乳のキャラクターちょうせい豆乳くんだ。彼らは月村麗華と親交が深い。2人の少々癖のある前説で会場は温まった。

次に登場したのは、仮面女子と同じ事務所のアイドルグループ、スリジエだ。スリジエからもOGが3名この日のためにグループに復帰した。1曲目はしっとりとした曲「さくらエール」。かつて共にステージでパフォーマンスした仲間との再会を噛み締めているようだった。続く「ジョバンニ☆」「トレジャーハンター」ではメンバーとファンが一緒になって盛り上がり、会場のボルテージは上がった。

ついに月村麗華の出番となった。まずスクリーンに映し出されたのは「最恐OG」と題されたOGメンバーの紹介。そしてSEが流れ、アリス十番OGが登場した。1曲目に披露した楽曲「アリスのロッキン・ホラー・ショー」は、アリス十番の代表曲ともいえる激しく力強い曲だ。2曲目「負けないで☆」は、グループがまだ駆け出しだった頃、辛かったことや苦しかったことを仲間と共に乗り越えた青春の一曲。MCではミスやブランクなどを笑い話にし、活動当時の雰囲気が蘇っていた。途中で現役のアリス十番メンバーが合流。入所当時小学生だった現センターの森下舞桜と現リーダーの木下友里の成長した姿に感動した様子だ。アリス十番フルメンバーとなり、メドレーで「Fusion☆Girl」「ハピ☆バデ」「最強☆サマー」を披露。17人という大人数での息の合ったパフォーマンスは迫力があった。このブロックを締めくくったのは「全開☆ヒーロー」。この曲では落ちサビを初代センター立花あんなが担当した。当時と変わらず、威厳を感じさせる堂々とした歌声は会場のファンを湧かせた。

次のブロックでは、仮面女子の前身といえるトッピング☆ガールズのOGと最新の七代目トッピング☆ガールズが共にステージに立った。「つけMEN☆極MEN」は、まるでお祭りかのような盛り上げを魅せた。「つけ麺☆風味絶佳」では、汗を滴らせパフォーマンスをする姿が見られた。

ここで現役の仮面女子メンバーと交代。メンバーの月野もあは、久々のファンの顔を見て「もっと定期公演に来てほしい」と不満気に言うが、かつてのファンが再び自分たちのライブに来るように頑張ることを宣言した。OGメンバーに負けまいとして円陣を組み、「大！逆！転」を披露。現役の明るさとパワフルさで広いステージを駆け回った。「TILL WE MEET AGAIN」では今の彼女たちの最大の強みである洗礼された息の合ったパフォーマンスを見せつけた。

最後のブロックとなり、1曲目は仮面女子の原点となった「Wohhhh!!!!☆」。この楽曲は２つのグループに分かれそれぞれのパートを歌うのだが、今回は現役仮面女子と仮面女子OGでパフォーマンスをした。それぞれの想いが直接ぶつかり合うこの曲に、会場の熱気は最高潮。2曲目は「大冒険☆」。今回は、さいたまスーパーアリーナワンマンライブでのアレンジバージョン。このワンマンライブを泣いて喜んだ月村にとって、この曲は思い入れがあっただろう。落ちサビでは壮大な曲に合わせてメンバー全員が一緒にステージに立つ仲間たちと目を合わせ熱唱する姿があった。

MCでは仮面女子のイベントでは定番となっているケーキについて触れられた。しかし、ステージ上で食べることができないため、劇場に走って戻るというコントが始まった。スクリーンには事前に撮影された映像で、メンバー全員でケーキを食べる姿が流された。公では放送できないような下ネタで盛り上がるOGたちに対し木下は「やっと清楚になったのに」と苦笑いを浮かべた。メンバーがステージに戻り、いよいよフィナーレへ。月村が好きな湘南乃風の「濡れたまんまでいっちゃって」の掛け声と共にファンは自身が持っているペンライトやタオルを掲げ「夏だね☆」が始まった。スリジエ、ちぃたん☆、ちょうせい豆乳くんなど次々と登場し、今回のライブ一番の盛り上がりを見せた。この曲ではゴムボートに月村が乗り、客席に降り落ちサビを歌った。感極まり、その目には涙を浮かべていた。終わったかに思われたとき、ある曲のイントロが流れた。それは現役メンバーである猪狩ともかが作詞した「ファンファーレ☆」だ。OGメンバーのほとんどが披露したことがなかったが、一切違和感を覚えさせることなくパフォーマンス。落ちサビでは猪狩と月村が、二人を囲むように並んでいるメンバーを見回し、圧巻のステージで会場を湧かせた。月村は実際にステージに立っていた元メンバーとして、そして裏から支えていた元マネージャーとして、「仮面女子というものをどんどん熱い気持ちで、雑草魂を忘れずにたくさん皆で盛り上がってもらいたい」と現役メンバーたちに熱いメッセージを送った。

ライティング：栁澤智哉