オトハコビ

オトハコビの凛太朗さん(ギター、ボーカル)、まささん(ベースギター)、みゆさん(ドラム)にお話を伺いました。
──早速ですが、バンド名の由来を教えてください。
凛太朗:僕はオトハコビとして活動して3年目で、元々は今とは違うメンバーで活動をしていました。そのとき、東京駅で海外の人がキャリーケースを持っているのを見て、キャリーケースの中には必要なものが入っていて、それを運んでいるんだな、みたいな会話から“運ぶ”いいなって思ったんです。「音楽をいろんな場所に運ぶ」から“オトハコビ”という言葉が浮かんで、覚えやすいし由来も成立する。「僕たちはいろんなライブハウスに音を運んでいく」という意味で、オトハコビというバンド名にしました。
──では、キャッチコピーになっている『人と感情を共有するバンド』に込めた思いは何ですか?
凛太朗:嬉しい時も悲しい時もどんな感情の時も、その感情によって音楽を聴くと思うんです。音楽は頑張ろうという気持ちを届けるだけではなく、悲しい感情には悲しい感情の曲をを、嬉しい感情には嬉しい感情の曲をぶつけると感情の共有が生まれ、聴いた人により音楽が届くのではないか、という意味を込めて『人と感情を共有するバンド』という思いで活動してます。
──バンドの特徴や強みは何ですか?
凛太朗:恋愛ソングが多いことが特徴ですが、そこには僕自身の恋愛だけじゃなく、聴いてくれる人の恋愛や、街にいるカップルの恋愛を知って作っていることです。「難しすぎない恋愛を深く表現できるバンド」だと思っていて、ありふれた恋愛の深い部分を表現するバンドであることが僕らの強みです。
まさ:僕は2025年7月からオトハコビのメンバーになったんですが、その通りだなと思いますね。恋愛をただ歌うのではなく、リアルな部分というか凛太朗くん自身の心情や体験をちょっと交えてるゆえに、よりリアルな歌を恋愛ソングとして届けていることがオトハコビの強みです。
凛太朗:そうですね。 他のバンドよりも聴いててイメージしやすいというか、その世界観に入りやすい、かつ、自分の恋愛をそこに照らし合わせられるのが強みだと思います。
──9月から5ヶ月連続リリースをされていますが、いつ頃、決まったんでしょうか?
凛太朗:実は、5ヶ月連続リリースをしようと思って曲を作ったわけではなく、僕がその時期スーパー曲作りタイムみたいな状態になっていて、弾き語りのデモを40曲くらい作ったんです。それが、ちょうどまさがバンドに入ったタイミングだったんで、一緒にピックアップしたんです。なので、いつ頃決まったというわけではないんです。
まさ:すでにリリースされてる「シーグラス」と「東京にいて」が、ほぼできそうなタイミング、9月にみゆが正式にメンバーになって。そのあとにこの2曲が完成して、2作連続リリースができるとなって。その後も新曲を作っていったので、5ヶ月いけるんじゃない?という話になりました。

──6ヶ月になる可能性もありそうですか?
凛太朗: どうでしょうか。5曲は絶対にリリースするんですが、なんせあと35曲あるので。ただ、5ヶ月にした理由は、例えば10ヶ月連続リリースにして、焦って変な曲を出すことは絶対にしたくない。魂込めた自分たちの大好きなオリジナリティある曲を作る範囲が一旦「5」だっただけで。ここからどうなるかまだ分からないです。
──すでに9月、10月とリリースされていますが、ジャケット写真はどんなイメージで用意されたんですか?
凛太朗:「シーグラス」と「東京にいて」に関しては、過去のフォルダーから引っ張り出してきたというか、これが合うんじゃないかなというものです。これからリリースする11月と12月のジャケットは、僕はイラストもやっているので、ちゃんと描き下ろしました。
──では、2作目まで出して、ファンやリスナーの反応はどうですか?
凛太朗:新規ファンが多い印象です。3人というバンドの形になって応援しやすくなったんだと思うんですよ。以前のバンドメンバーが抜けて僕がひとりでオトハコビとして活動していたんですが、一人だと自分にファンはつくけど、オトハコビというバンドにはファンがつかない。3人になってようやくオトハコビとして形が固まってしっかり応援してもらえていると、この2作で感じています。僕だけでなく、ちゃんとバンドとしての色を見てくれるファンの人が増えたなっていう印象です。
──3人になって変わったことは何ですか?
凛太朗:3人でしっかりブラッシュアップしてるので、ドラムの叩き方やベースのフレーズなど、曲の質が上がりました。バンドとしていいものができた感覚が強いです。僕的には新しい方にも聴いて欲しいと思っているので、これまで聴いてくれていた人が3ヶ月目に、こういうことをやっているバンドなんだよ、って広めてくれたら嬉しいです。僕らだけじゃできないことをファンと一緒にやっていきたいっていうのが、連続リリースをする意味なんで。それができているかなというのが、僕個人の肌感です。
──3作目以降はどんな曲ですか?
凛太朗:11月に出す曲と12月に出す曲は超好きです。今までの曲も150パーセント好きですが、次の2つは200パーセント好きぐらいの曲なんです。特に11月リリースの曲は、僕が自分の恋愛の全てを注ぎ込んだぐらいの勢いの曲なので、11月が本番って感じですね。
──楽しみです。では、ライブのステージ上で、“今この瞬間が最高だな”と感じるのはどんなときですか?
まさ:本当にわかりやすいけど、感情の共有ができてるんだろうなっていう顔をお客さんたちがしてくれてる時ですね。正直、バンドは音源だけでもいいんだけど、ライブをやる意味は、目の前でお客さんが聴いてくれて、届けられるっていうのが強いところだと思うから。同じ空気を共有できてるなって感じる時が最高の瞬間です。
みゆ:私は、お客さんと目があってニコって笑ってくれた時が最高です。そして、お客さんだけじゃなくて、ライブ中にメンバーと目合わせるのも私はめちゃくちゃ好きで。とにかく、笑顔を見てる時が最高の瞬間です。
凛太朗:僕にとっての最高の瞬間は、お客さんが泣いてるのを見るときかもしれないです。笑顔は作ることもできるじゃないですか、涙って作れないものだと思うので、ライブ中に涙流しながら曲を聴いてくれているシーンは一生忘れない。「このバンドのこの曲を聴いて感動して泣いた」それはきっと、次に聴いたときはもっと深みが出ると思うんです。笑顔ももちろん最高ですが、失恋ソングを聴いて涙してるのを見ることが最高の瞬間かもしれないです。

──これまでリリースした曲で思い入れのある曲と理由を教えてください。
まさ:僕は「シーグラス」が大好きですね。サビに“私君に出会えて幸せだよ”っていう歌詞あるんです。最初ストレートすぎるだろうと思ったけど、歌詞としてそれぐらいの素直さというか、イントロの要素みたいなのがめっちゃ出てるなって思って。で、今までのオトハコビにはないちょっとポップな曲調なので、新しい風という意味でも思い入ればありますね。
凛太朗:「あなたのせいで」です。シンプルにこの曲の歌詞は、誰が聞いても分かるものなのに、ここまで人の心を動かせる言葉のチョイスと言葉に合ったメロディーをしっかり当てはめられた。そういう意味では、この曲を超える歌ってあんまりないのかなって思っちゃうぐらい、全てがちょうどいいです。この曲でみんな泣いてくれるというか、この曲ありきのオトハコビです。実は、誰にも言ってないんですが、この曲は、ずっと聴いてくれていたお客さんの恋愛の話なんですよ。その子が送ってくれたメモを参考にしながら作ったので、僕だけではできてないというか、ファンありきの楽曲です。それもまた深みに繋がってるというか、一生忘れられないであろう、歌い続けたい曲ですね。
みゆ:私は「優しい恋」に一番思い入れがあります。オトハコビを知ったきっかけというか、出会ったきっかけが「優しい恋」だったんです。オトハコビに入る前にインスタのリールで流れてきて、もうビビッときて。プライベートの時にも口ずさんでしまうぐらい好きです。
──その時、自分がメンバーになると想像しましたか?
みゆ:思わなかったです。でも自分がこのバンド入りたい、この曲作ってる人と一緒にバンドしたいって思ってすぐ行動しました。
凛太朗:みゆちゃんから連絡が来てスタジオに入って、一発目の練習ですごいいいドラム叩くねってなって。僕らは感情を優先してるバンドなんで、ドラムにも感情を乗せて叩ける人が良かったんです。何も言ってないのにすごい感情的なドラムを叩いてて、もうぜひお願いしますってなりました。
──メンバー3人はお互いにどんな存在ですか?
凛太朗:僕とみゆちゃんは、音楽に関することが似てるし、これもやりたいあれもやりたいとわんぱくにやってる感じ。まさは、逆にすごい冷静で「いやこれはこの順番の方がいい」と言ってくれる人。僕は一番年上のはずなのに子供みたいに何でもやりたいタイプ。この3人だからバランスがいいというか、バンドとしてありがたいし、全員わんぱくだと多分今頃、誰かしら疲れてるかもっていうのはあります。
みゆ:バンドメンバーって不思議だなって思ってて。友達でもないし、もちろん恋人でもないし。でもすごい自分の中で存在が大きいっていうかすごく大事に思ってて。私は母親とか父親とかよりも先にバンドメンバーに相談したりするので、いろんな面で支えてもらってるっていう感じです。
まさ:僕自身、何かをやるときになんでやりたいのかっていうのを結構考えちゃう人なので、「やりたい」って言われたら、なんでそこでやるべきなんだろうって考えるタイプです。わんぱくな2人とはバランスが良いかもしれませんね。

──今後の夢や目標は何でしょうか?
凛太朗:バンドを続ける上で漠然と大きくなりたいってあるじゃないですか。みんな有名になりたいと思って音楽やってると思うんですよ。ただ、大きいところに行くことも大事だけど、僕はオトハコビが好きな人たちでパンパンのライブをしたいから、100人のライブハウスがあってオトハコビが好きな人たち100人でパンパンで、かつ感情をお互い共有し合えて、お客さん同士も自分たちのバンドへの好き度や魂の交換じゃないけど、推してくれたらより良いと考えています。
言葉を選ばずにいうと、いい意味で宗教的な感じが好きなんです。宗教と違う部分は、僕らはあくまで対等だよっていうこと。信仰してる神がいてピラミッドじゃなくて、みんな平坦でバンドとお客さんは、ライブハウスで音楽を聴くときには平等で魂の交換ができるような存在。そして、それが広がっていくのが目標なんです。
そして、バンドを続けていくと、バンドでやりたいことと個人でやりたいことが出てくると思うんです。僕だったらイラストを描いてるんでイラストの仕事も欲しい。そうなった時に、個人でやりたいことを最終的にバンドの軸に繋げられるようなバンドでありたいですね。音楽を軸として自分たちがやりたいことを派生できる関係でありたいですね。僕はバンドをやってるからイラストを描いてるんです。自分でグッズを作りたいと思って始めたら、意外と描けてるじゃん、描いてみようみたいな。そして、それを仕事に繋げたい理由は、イラスト業界にもオトハコビを浸透させることができるから、という思考なんです。
みゆ:オトハコビ入る前に別のバンドにいたんですけど、その時に個人のアカウントで「叩いてみた動画」をやりたかったんです。でも前のバンドの時は気持ち的にできなかったんですけど、オトハコビではバンドだけじゃなくて、自分がやりたいこともやってみようっていう話があって「叩いてみた動画」を始めました。
──バンドの活動も個人の活動もバンドに繋がっている。素敵ですね。では最後に、読者の方にメッセージを。
凛太朗:普段ライブハウスに来ない人もライブハウスに来てほしいです。僕たちは結構柔らかいバンドなんで、ライブハウスに足を運ぶハードルをいい意味で下げれるバンドかなって思うんですよ。ライブハウスってちょっと怖いイメージがあるし、一人じゃ行きづらいと思うんですけど。それを絶対に解消できる自信があるというか、友達のライブ見にきたぐらいの感覚で来てもらえたら。そして、それがいいものだったらより好きになれるだろうし、他の音楽にも触れやすい環境を僕らは作れるので、ぜひライブハウスに来てください。
インタビュー&ライティング:下田心美・伊藤 緑
Profile
東京を拠点に活動する3ピースバンド。“人と感情を共有するバンド” をコンセプトに、失恋、衝動、優しさなど日常の感情を丁寧に汲み取った歌詞と、耳なじみの良いメロディが特徴の楽曲を展開。
YouTube: https://youtube.com/@otohakobi
X: https://x.com/otobox02
Instagram: https://www.instagram.com/_otobox
TikTok: https://www.tiktok.com/@otohakobi
Release Information
5ヶ月連続リリース
11月26日
「君の飼っている犬の名前」

https://eggs.mu/artist/otobox02/song/4ffb4568-3778-423b-aca9-47e4a4ec3a7b
Now on sale
「シーグラス」

「東京にいて』

Live Information
12/1 『心臓爆発日和』
shibuya eggman
OPEN/START 17:00/17:30
ADV/DOOR ¥2,500/¥3,000 (+1D)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe3-jdc0P6oErYA_vgU8K11BuoRqzmMdju21WGnUDRzQ9d4bg/viewform?brid=U6eUlEGifrX1DrQuSiuNwA
12/12 『Connecting The Dots』
下北沢 ReG
OPEN/START 17:30/18:00
ADV/DOOR ¥3,000/¥3,500 (+1D)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdtm2K24xI0xI-S9OBntCG_hu8muZYXMQjeSDvwdsX9BOSBdA/viewform?brid=U6eUlEGifrX1DrQuSiuNwA


