Interview
けいたろう

「1人でもロックバンド」、バンド活動を終了し、ソロへ
町田のアンバサダーとして町田でのストリートライブ解禁へ挑戦
──2026年3月に町田市の「文化芸術のまちだアンバサダー」に就任されたとのこと、おめでとうございます。そして、6月10日にリリースされた2曲を聞かせていただきました。まったくタイプの違う曲ですが、それぞれの曲の聴きどころを教えてください。
ありがとうございます。「あなたとDATE CITY」は ラブソング、 「ヨイショー賛唱」は応援ソングという、両極端な2曲なんで、聴く人は少し選ぶかなとは思うんですが……。「あなたとDATE CITY」 はサウンドに懐かしい感じというか、僕はもともと曲を作るときに流行を追いすぎないことを意識していて、自分で聴いていて「なんか懐かしいな」と思える音作りをしているんです。この曲は、そのこだわりが強く出たかなと思っています。逆に 「ヨイショー賛唱」 は、バックサウンドというか、音の面は細かく意識せず、荒々しさとか勢いをそのまま出した感じです。アレンジも詰めすぎず作っています。
──歌詞はいかがですか? ぜひここを聞いて欲しいところはどこでしょうか?
歌詞については、バンド活動をしていた頃は、嫌になるくらい書き直していたんですけど、ここ4、5年はほとんど書き直しをしなくて。デモ音源の段階で生まれた歌詞そのままみたいなところがあるんです。歌詞先行で曲を作るので、最初に気持ちと一緒に出てきた言葉が曲で伝えたい全てみたいなところがあって、気に入っているところはあるんですけど「ここは気合いが入っています」みたいなところはあまりないですね。
──気に入っているところはどこですか?
「ヨイショー賛唱」は、めちゃくちゃどこかで聞いたことがあるような歌詞ではあるんですが、Bメロの“だけどほら見てみろよ朝はあの日もやってきたじゃないか”ですね。言い換えれば、「やまない雨はない」みたいなことを言っていて、結構前向きな言葉を嫌味なく言えてるかな、と思っています。あとは2番の“そうだよそうだよあんたが大将”っていうのは1977年にリリースされた海援隊の「あんたが大将」のオマージュというか。聞いている人がクスッって笑ってしまうようなアイディアみたいなものが、楽しかったりするので、そういうところでしょうか。
──では、曲はどんなときに生まれますか?
さっき歌詞先行で作っていると言ったんですけど、ライブが終わった帰り道とかに「今日いいライブだったな」とか「今日ファンにすごい嬉しいこと言ってもらえたな」とか、多幸感に溢れていたり、気持ちが高揚しているときに、いい言葉が生まれやすくて。車の中で思い浮かんだら、信号で止まったときに、1節というか1文みたいなものをメモしたりボイスレコーダーに吹き込んだりしています。そして、その1節や1文から、後日改めて歌詞を作っていくんです。例えば「ヨイショー賛唱」は、ライブで「よいしょ!!」と言うと、見にきてくれたお客さんとかが「よいしょー!!」と返してくれる、こういうことがすごく楽しいやり取りで。じゃ、「よいしょ」っていう曲があってもいいなみたいなところから生まれた曲です。


──けいたろうさんは、以前Brand New Vibe というバンドで活動をされていていましたが、ひとりでの活動は、バンド時代とどんな点が違いますか?
バンドの時は、月並みですけどやっぱりチームプレイなんですよね。メンバーのコンディションや気持ちの面など、全体のバランスを見ながら活動していました。「みんなが楽しいぞ」という空気感を大切にしながら進めていくのはすごく楽しいですし、お互いに甘えられる部分もある。人と一緒にいるからこそ気を使ったりすることもあるけれど、逆に一緒に喜ぶみたいなチームならではの良さもあって、ソロとは使うカロリーや、熱量を注ぐ場所が全然違ったなと感じます。
今のソロでの活動は、一度ステージに上がってしまえば頼れる人がいない。そこが全く違いますね。2018年にソロ活動を始めたのですが、ここ2〜3年でようやく一人でも楽しめるようになってきました。結構時間がかかりましたね(笑)。対バンのイベントで周りがグループやバンドばかりで、自分だけがソロの出演だと、以前は、結構気負ってしまっていたんですけど、最近は「しめしめ、見せつけてやるぞ」というくらいの気持ちになっています。
──ソロ活動では、「1人でもロックバンド」を掲げて全国を周っていらっしゃいますが、印象に残っているのはどんなことですか?
バンド時代は事務所に所属して、メジャーデビューもさせてもらったので、常に周りにサポートしてくれる人がいる状態で音楽活動をしていました。事務所に入っていない時期もバンドのメンバーがいたので、10代、20代の頃は必ず誰かと行動し、お互いにカバーし合っていたんです。
今はマネージャーがいますが、ソロ活動を始めたときは本当に1人で、機材を運ぶのはもちろん自分。そして、当時は車の免許すら持っていなくて……。34、35歳くらいの時に、車の免許を取って車を買って。
よく覚えているのが、1人で新幹線に乗って名古屋や大阪へ行っていたときのことで、それまではマネージャーがチケットを買ってくれていたので、新幹線の乗り方すら分からない状態(笑)。なんとかチケットを買えたと思ったら、今度は乗る新幹線を間違えてしまって、「自分は本当にちゃんと会場に着けるんだろうか?」と、始まったばかりの頃はそんなこともありましたね。その後、自分で車を運転して、一人で名古屋や大阪を往復したことで気持ちが鍛えられました。
大変ではあったのですが、その大変さの中に確かな「やりがい」があったから「まだ音楽を続けたい」という気持ちになれた気がします。僕の長い音楽人生の中で、ソロになって事務所も離れ、本当にひとりぼっちでやっていたあの1〜2年間は、音楽人生のなかで、後にも先にも絶対に忘れることのできない時期です。
── そんな大変な期間があった中で、今では1年間に360本以上(ほぼ毎日ペース)ものライブを行えるパワーの源は何ですか?
何にでも言えることですけど、やっぱり「好き」じゃないとできないですよね。僕にとって音楽は、ただ「ご飯を食べていくためにやっている」という感覚ではないんです。もちろん、売上を出したり、守っていくものはあるから、「好き」なだけでは無理なんですけど……それでも、「ほんとに好き」以上の何ものでもないというか。自分が心から好きだと思えることですね。
そして、もう一つ、この環境が「限りあるものだ」と知っているからです。気持ちの上では、一生涯現役で「死ぬまでロックンロール!」って言ってますけど、志半ばでどうしても音楽をやめなきゃいけなかった仲間も見てきているので、この活動が無限に続いていくわけじゃない。だからこそ、「今できることを一生懸命やるし、一緒にいる人を大事にしていこう」と思って今は動いています。
──では、町田市の「文化芸術のまちだアンバサダー」でもあるけいたろうさんにお聞きします。町田の魅力、町田でおすすめの場所はどこですか?
町田って意外と広いんですよ。賑やかな繁華街もあるし、すごくローカルな場所もある。普段みんなが注目するのって、繁華街の「あのお店が美味しい」とかっていう情報だと思うんです。でも実は、繁華街から少し離れるとめちゃくちゃ自然が豊かで木々が青々としていて、景色が綺麗な場所があるんですよ。
その一つが、町田薬師池公園の四季彩の杜 薬師池です。正直、町田に住んでいながら行ったことがなくて。町田市民ホールでのワンマンライブのオープニング映像を作るときに、町田の名所に行ってみるか、くらいの気持ちで薬師池へ行ってみたんです。ちょうど紅葉のタイミングで、「町田にこんなに美しい場所があったんだ!」と驚いてしまって。ここは町田に住んでいながら見直してしまった場所です。「町田、やるねぇ」みたいなところですね。車がないと行きづらいところなんですけど、ぜひ行ってみてください。
──ぜひ、行ってみたいです! では、町田アンバサダーとして実現したいことは何ですか?
実は町田って、ストリートライブをやるのがなかなか難しい街なんです。僕はそれをずっと我慢してきたというか、20代の頃に3回ほどやったきりで。やっぱりルールとしてダメで、ダメなことには理由があるし、ダメなことが悪いわけではない。だけど、僕がアンバサダーに就任させていただいたことでできることは何か?を考えるんです。今「町田市文化芸術のまちづくり計画」というプロジェクトが進んでいて、もっと音楽を身近に、町田の人たちにとってもっとポピュラーなものにしていこうというテーマがあります。ゆくゆくは町田でストリートライブができるようにという計画が、プロジェクトの主軸の一つとして動いていて、だからこそ、そのプロジェクトが実現するために、僕が町田の街中で音楽イベントをしていくことの意義を、しっかり示していけたらと思っています。それは単に「人をたくさん集める」ことが目的ではありません。あんな風に挑戦できるミュージシャンになりたいな、と思ってもらえる存在でありたい。夢を持っている人たちが、何歳であろうと挑戦できるような場所であってほしい。そして、音楽活動がもっと広がっていく、自分がその中心になれたらいいなと思っています。アンバサダーの就任期間である6年の間で、自分がこれまで培ってきた音楽活動の経験を、すべて町田市に還元したい。良い影響をもたらせる存在でありたいです。これからも積極的に町田で音楽の挑戦を続けていくので、ぜひ楽しみにしていてもらいたいな、と思っています。
──町田でストリートライブができるかどうかはけいたろうさんにかかっているということですね!
そうですね。僕がやらないで、一体誰がやるんだという気持ちで今ここに立っています。もちろん、周りのみんなも頑張っているし、素晴らしい仲間のアーティストもたくさんいます。だけど、「絶対に自分が一つのアイコンになるんだ」という野心を持っていたいですね。結局、本当の意味で町田のために何ができるかというのは、言葉だけでなくどれだけ行動に移せるか、そこに尽きると思うんです。自分がやらなければ誰がやるんだという強い気持ちを胸に行動で示していく。そんな決意で、これからも全力で頑張っていきます。
── 町田での目標、そしてアーティスト「けいたろう」として、これから先に見ている夢を教えてください。
町田という自分の地元に関しては、「町田と言えば、けいたろう」と言ってもらえるような、本当の意味でのアイコンになりたい。そこは絶対に譲れないですね。そして、そうなれたとしたら、ずっとそうあり続けられるように歌っていきたいと思っています。続けていくための具体的な目標は、今の町田の最大キャパシティは町田市民ホールの860人。ここはソロで満員にできました。だから、町田にいつか1000人規模、2000人規模のホールが完成したときには、自分が何歳になっていようと、その新しい大きな箱に挑む、これを実現して行動で見せていきたいです。
もう一つは、全国区のフェスへの出演。実は、年齢のこともあって、ちょっと諦めかけていた時期もあったんです。でも、いろいろな経験をして自信がついた「今の自分」だからこそ、もう一度、全国区へ挑戦したい。今はそういう気持ちでいます。
挑み続けている限り、夢や目標はこれからもどんどん増えていくと思っています。楽しみにしていてください。

Profile

「1人でもロックバンド」という精神を掲げ、全国各地を車一台で駆け巡り、ショッピングモールからライブハウスまで幅広くライブ活動に励む。昨年は360本を超えるライブを敢行し、飾り気のない等身大の楽曲と熱量あふれるステージパフォーマンスで、老若男女を問わず聴く者の心を掴む。2025年には地元・町田にて大型町おこしイベント「WE LOVE まちだ FESTA VOL.1」を開催し、2日間で延べ5,000人が来場。さらに自身の目標であった町田市民ホールでの単独公演をチケットソールドアウトで成功させ、800人のファンを熱狂させた。2026年には「WE LOVE まちだ FESTA VOL.2」を開催し、2日間で延べ7,000人が来場。町田市の文化芸術アンバサダーにも就任し、地元・町田を背負いながら、この一年も大きな目標を打ち立てファンと共に躍進する。
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Live Information
町田のロックスターけいたろうは
ロックンロールで茨城を口説きたい。
-けいたろう茨城県単独公演-

2026.8.15(土)@水戸ユードムホール(茨城・水戸)
https://store.bitfan.id/keitarock/items/27966
2026.8.8(土)@まくらがの里こが 単独フリーライブ(茨城・古河)
2026.8.9(日)@グランテラス筑西(茨城・筑西)
2026.8.11(火・祝)@笠間ショッピングセンターポレポレシティ(茨城・笠間)
リリースinformation
「あなたとDATE CITY」

「ヨイショー賛唱」

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