ポール・キムの初日本単独ファンコンサート「2024 Paul Kim Fan Concert In Tokyo〜Sweet Spring〜」

2024 Paul Kim Fan Concert In Tokyo〜Sweet Spring〜
開催日 2024年5月17日
会場 Yamano Hall
5月17日、東京のYamano Hallにて開催された韓国のシンガーソングライター、ポール・キムの初日本単独ファンコンサート「2024 Paul Kim Fan Concert In Tokyo〜Sweet Spring〜」。
18時に開場するとペンライトやポール・キムオリジナルキャラクターのグッズを手に持つファンが続々と入場。会場内には老若男女、国籍問わず多くファンが集まり、ポール・キムの楽曲をピアノアレンジした優雅なBGMをバックにファン同士の交流の声や期待の声が聞こえた。
19時になり会場が暗転すると、ファンの持つペンライトにより鮮やかなライトグリーンで会場内は包まれた。ステージ上にはサポートバンドが登場、続いてポール・キムが登壇すると客席からは大歓声が。
ポール・キムの息を吸う音が聞こえ、会場の緊張感が高まり1曲目の「Rain」が始まった。サビを編曲した、特別仕様の楽曲を楽しみながら歌うポール・キムの姿に惹きつけられた。2曲目の「Traffic Light」ではサビに差し掛かると椅子から立ち上がり歌唱し、会場の雰囲気がさらに高まる。
MCは数多くのK-POPアーティスト公演にて通訳や司会進行を務める古家正亨が登場。日本での留学経験があり日本語を流暢に話すポール・キムとの掛け合いに会場は笑いの渦に包まれる。

デビュー10周年目にして初の日本公演となった今回、実際に公演が始まってからの心境を聞かれると、「すごく緊張しています……」と不安を明らかにしたが「やっと来た東京なのですごく楽しみにしていました。」と嬉しそうに話す姿も見受けられた。ファンと交流する、ファンコンサートならではの場面も多くみられ、事前に寄せられた質問に答えるコーナーでは「三カ国後話せるポール・キムさんの勉強法は?」との質問に「留学したらいいと思います!」という現実的な回答に笑いが起こる。続いて「声を出す秘訣を教えてください」という質問には実際にステージへ上がる前の自身の発声ルーティーンを披露。質問をくれたファンと一緒に発声練習を実践し、アドバイスを送る。そんな一連の流れに思わずMC古家から「お届けしているのはポール・キムさんのファンコンサートです!」という冷静なツッコミが入った。
コーナーの後は「Next stop heart」、「Coffee With Me」、「HANGANG」が3曲続けて披露され、たちまち会場内はロマンティックな雰囲気に。ポール・キムの留学時代の想い出が込められたJ-POPメドレーでは「Good bye days」「世界に一つだけの花」「恋」「桜色舞うころ」の4曲が披露され、日本のファンを喜ばせた。
そして今話題のドラマ、「涙の女王」のOST「Can’t Get Over You」が披露される。歌詞の悲哀感を伝える歌声、低音から、サビのハイトーンまで多様に奏でる歌声に感極まるファンの姿も見受けられた。
今後の活動について聞かれると、日本での多様な活動に対する積極的な意欲が伝えられた。日常の中からインスピレーション受け、心に寄り添った曲を届けるポール・キム。今後の日本での活動にさらなる期待が高鳴るばかりだ。

ライティング:多田恭子
セットリスト
1 Rain
2 Traffic Light
MC
Q&A
3 Next stop heart
4 Coffee with Me
5 HANGANG
MC
6 JPOPカバーメドレー
(Good bye days、世界に一つだけの花、恋、桜色舞うころ)
7 Every Day, Every Moment
MC
8 Can’t Get Over You
MC
9 Me After You
10 So Long
アンコール love letter
Profile
2014年デビューの韓国シンガーソングライター。
2018年SBSドラマ「ロマンスは必然に~先にキスからしましょうか?」のOSTとしてリリースされた「『모든 날, 모든 순간(Every day, Every Moment)』が大ヒットし、一躍一流歌手としてその名を知らしめる。また、リリースする音源はタイトル曲だけでなく収録曲まで音楽チャート上位にランクイン、数多くの大ヒットドラマOSTに参加するなど韓国の歌謡シーンには欠かせない存在である。