Dressing
「ありがとう♡ありがとう」で、あなたに届けるキュンキュンキュン。
プリンセスを目指す広島の歌姫。
──メジャーアルバム発売おめでとうございます。自己紹介をお願いします。
ありがとう♡ありがとう。ファンタジー系シンガーソングライターのDressingです。大人から子どもまで現実を忘れて楽しめるディズニーランドのような世界観をもった曲を作り歌うシンガーソングライターになるのが夢です。
──メジャーデビューが決まったときの気持ちを教えてください。
「決まった」という連絡は、LINEで来たんです。なので、実感がわかなさ過ぎて。ママッシング(母)とマヨネーズさん(マネージャー)に伝えたんですが、「あ、そうなんだ」って感じで、みんな実感がわかず。10周年の舞踏会(ライブ)で発表した時に、Dressing Family(ファン)の人たちが泣いてくれて、その時に「なんかすごいことになってる気がする!」って実感しました。
──ファンの方の熱い思いが伝わるエピソードですね。では、デビュー曲「キュンキュンパレード」は、どんな曲ですか?
この曲は、子どもたちの世界で有名なあそび歌作家の鈴木翼さんと一緒に作らせていただきました。翼さんに「いろんな曲作ってみて」と言われて、毎日3曲ぐらい送って。その中から「この曲いいね」って。最初は、目の前にいる人にキュンキュンしてね、という感じだったんですが、もっと多くの人にキュンキュンが伝わったら、という気持ちになって。“あなたにキュンキュンキュン”から最後は“この世界にキュンキュンキュン”と歌ってます。私は広島出身なので、平和についてこれまでたくさん学ばせていただいております。きっと一人ひとりが愛を持っていれば、世界平和に繋がるんじゃないかなって。これからも広島人として悲しみではなく楽しくファンタジーに平和を伝えたいです。
──制作していく上で、これまでの楽曲と違いはありましたか?
今までは自分が感じていることや楽しいことから作って、舞踏会でどんな表現ができるか?を考えていました。けれど、今回は翼さんとの共作なので、どう作ればよいのだろうか?と思って。違いは、誰かと一緒に作るということでした。でも、作品に関わるみなさんと「キュンキュン」をどう伝えるかを考えるのがすごく楽しくて。みんなで育てた曲になりました。そして、これまで若干孤独を感じていたんだな、と気づきました(笑)。
──ジャケット写真のコンセプトを教えてください。
今回のテーマは、プリンセスです。プリンセスというと、ディズニープリンセスを思い浮かべる人が多いかもしれないですが、セーラームーンの要素も入っています。よく見ると、ドレスをステッキやコンパクトでコラージュしてあります。
──いつもドレスを着てらっしゃいますが、ドレスへのこだわりは?
製作してくださる方が2人いて、10周年のドレスは自分の好きな色、パーソナルカラーですね。どのドレスにも、ふわふわのスカートの中に愛と夢と希望が詰まってます。
──たくさんのドレスは、どうされていますか?
着ることが難しくなったドレスは、ドレスの素材を使ってキーホルダーなどを作り、ミニドレッシングという名前でDressing Familyに数量限定で届けています。今まで頑張ってきた私の分身として、ファンの人はお守りのように使ってくれています。ミニドレッシング以外には、髪飾りやボタンに生まれ変わることもあります。DressingのドレスSDGsです。
──ミニドレッシング素敵ですね。では、理想のプリンセスを教えてください。
ディズニーの中ではアリエルとラプンツェルと『アナと雪の女王』のアナが、私の中でいつも接戦しています。あと、『ラーヤと龍の王国』のラーヤというプリンセスも好きです。ラーヤは、裏切られた友だちと一緒に悪と戦うんですけど、最後は自分が死んでもいいからあなたを信じるよ、というような心がとてつもなく強いプリンセスです。そういう強くて格好いいプリンセスになりたいと思っていて。ディズニー以外では、セーラームーンです。可愛いけど強いし、愛があって最後は悪役とも手を繋ぐ。絶対あなたを幸せにしてみせるからねという部分が、私の人生とも被っていて。今はまだそんなに強くないから、嫌な人に会ったとき、仲良くなって助けることはできないですけど、いつかもっともっと強くなって格好よくなって、その人とまた会ったとき、この人にもいろんな悲しい過去や辛かった過去、裏切られた過去があったからこうなったと理解して、私がそれを照らす人になりたいですね。
──活動してきたなかで印象に残っていることは?
10年活動していると、ずっとハッピーなわけではなくて、悔しいとか悲しいと思うこともありました。でも、ステージに出たらDressing Familyが笑顔でいてくれて、それが私にとって力になって歌い続けてこられたんだと思います。「今日大丈夫だったかな」という日も「楽しかったよ」って言ってもらえると元気になって家に帰ることができます。そして、どんなに遠くても来てくれる方もおられて、とても心強く、感謝しています。私を応援してくれる方は、小さいリトルちゃん(子ども)から結構大きい人もいるので、実は亡くなってしまった方もいらっしゃって。コロナ禍に「You’re My HERO」という曲で、ファンの人に参加してもらって写真や動画を繋げるという企画をやったんです。最後にみんなで「ありがとう♡ありがとう」という言葉を重ねました。息子さんと高齢のお母さんで来てくださっていた方のお母さんが亡くなってしまって。でも、その息子さんに「あの動画があるから母に会える」って言っていただいたときに、この企画をやって本当に良かったと思いました。「ありがとう♡ありがとう」を伝えてくれるファンの人たちの人生にDressingがちょっとでもいるような気がして、とても嬉しくて。悲しい時も苦しい時もDressing Familyと一緒に乗り越えてきたな、と感じています。
──Dressingになる前は、どんな活動をされていましたか?
Dressingとして10年ですが、高校生のときから音楽活動をしています。姉ッシング(姉)とデュエットしたり、ピアノの人と組んだり。ただ、あまり長く続かなくて。その後、保育士をしているときに、あるスーパーの曲を歌うことになりました。そのレコーディングをきっかけに、歌手活動に専念することにしました。事務所に入って活動したこともありますが、賞を取っても心無いことを言われたりして。このままで大丈夫かな?と思って辞めました。でも、這い出してジャンプをする力をくれたのは、私にとっての悪役たちだったと今は思えます。きっと悪い人たちに出会っても、未来でプラスに変えていけば、その人たちも悪い人にならない。そういう風にこれからも自分に合わない人が現れてもそれをバネにして進んでいきたいです。
──では、Dressingさんといえば「ありがとう♡ありがとう」ですが、いつ生まれたんですか?
まだDressing Familyがいない頃、家でママッシングと姉ッシングに聴いてもらっていたんです。歌い終わったあと、右側にいるママッシングに「ありがとう」って言ったら、左側にいる姉ッシングに言ってないなと思って。一人ずつに「ありがとう」を伝えたいと思ったら「ありがとう♡ありがとう」になったんです。ファンの人調べでは、1回の舞踏会で100回の「ありがとう」を言ってるらしくて。「ありがとう」って言葉は、幸せを集めてくると聞いて、確かになって思ってます。言っても言われても幸せですよね。
──これからやっていきたいことを教えてください。
まず、このアルバムをたくさんの方に聴いていただいて楽しんでいただくことが1番。あとはディズニーの声を担当したり、映画の主題歌を歌ったりしたい、というのがずっと思い続けて言っていることです。そして、テーマパークに行けない小児病棟の子どもたちにプリンセスが来たよって歌を伝えに行きたいですし、保育園や幼稚園にも行きたい。オリジナルの曲やディズニーの曲を歌って、いろんな場所を回りたいです。そして、全国ツアー。あとは絵本も作ってみたいし、サラダにかけるドレッシングとのコラボや、誰でもプリンセスになれるドレスのプロデュースもしたいです。そして、何より10年前から支えてくれている人たちに恩返し公演をしたいです。
インタビュー&ライティング:堀部響葉・伊藤 緑
Profile
広島県出身。2008年音楽活動開始、2011年からソロ活動。2014年、Dressingに改名しファンタジー系シンガーソングライターに。名前の由来は、ドレスを着て歌う(シング)ことから。広島マツダスタジアムでの国歌斉唱や広島でのテレビ番組に出演。2024年6月、メジャーデビュー。
Release Information
メジャーデビューアルバム
『キュンキュンパレード』
COCX-42296/¥2,200(税込)
Now On Sale
Live Information
ファンタジー系シンガーソングライター「Dressing」
魔法の円盤(CD)「キュンキュンパレード」リリースイベントinダイナシティ小田原
2024.7.15@ダイナシティ小田原
2024.7.20@青森 百石幼稚園「夏祭り 大同窓会 50周年記念ありがとうLive!」
2024.8.4@神奈川 大磯ロングビーチ「Pacific Lagoon Studio」
2024.8.6@広島 アリスガーデン「第12回 PEACE音学会」
2024.8.10@鹿児島 「たるみずふれあいフェスタ夏祭り」
2024.8.12@広島 コムズ安佐パーク「第27回 夜祭り」
2024.8.25@広島 「第23回 宮浜温泉まつり」
※詳細は公式Web Siteをご覧ください。